フランスの「おふくろの味」
先日ベルギー生まれ・フランス育ちの友人に「今日は実家に帰ってきているよ~」と言ったところ、「ラッキーだね!お母さんの料理はいちばんおいしい料理でしょ」と一言。日本人男性は表立ってはなかなか言わないので、彼のその発言は結構印象的でした。
今日のサロン風景
やっぱり「おふくろの味」って、多くの人にとって特別なんだな~と心に残ったのですが、今サロンで皆さんにふるまっているTARTARE(タルタル)にまつわる話を探していたところ、「おふくろの味」を感じさせるエピソードがあったのでご紹介しますね。
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(あるフランス人の方のお友だちのエピソードです)
幼いころ、週末に早起きしてママンと一緒に、新鮮な野菜や果物、ハーブ、スパイスなどをマルシェ(市場)へ買いに行くのが習慣だったそうです。いつも楽しみにしていたのはマルシェでのお買いものだけではなく、帰宅してからのブランチ。自家製のフロマージュ・フレに、買ってきたものの中から、好きなものを入れて、バゲットやパンケーキに乗せて食べるというもの。中でもお気に入りは、細かく刻んだにんにくと、新鮮なハーブを入れ、塩・コショウで味を調えるというシンプルなのに、クセになる味わいのレシピ。ミルクのコクとニンニクのスパイシーさが絶妙なバランスのフロマージュ・フレを薄切りにしたバゲットに乗せるだけの簡単なタルティーヌ。このワインのおつまみにもぴったりな大人の味わいが子供の頃から大好きだったというのだから、その子にとってはこれがまぎれもなくママンの味だったわけです。
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お母さんと一緒にすごしたその時間、マルシェの雰囲気、ささっとこしらえるタルティーヌ・・・まさにこの子にとっての「おふくろの味」。食材や文化は違えど、「身近にある食材でおいしいものを」というお母さんの心遣いが伝わってきます。
そんなフランスらしい味がたのしめるTARTARE、皆さんぜひ食べてみてくださいね~!スーパーでも売っているそうです!
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