ストリート・ライフ ヨーロッパを見つめた7人の写真家たち

東京都写真美術館では、『ストリート・ライフ ヨーロッパを見つめた7人の写真家たち』展が1月29日まで、開催されています。

イギリス・ドイツ・フランスで19世紀後半から20世紀前半に展開した、ソーシャル・ドキュメンタリー写真に焦点をあてた展覧会です。トーマス・アナン、ジョン・トムソン、ビル・ブラント、ブラッサイ、ウジェーヌ・アジェ、アウグスト・サンダー、ハインリッヒ・ツィレ、7人の写真家たちの作品が展示されています。

この中で、フランスと関わりがある写真家は、ウジェーヌ・アジェ(Eugène Atget)とブラッサイ(Brassai)
です。

ブラッサイ(1899-1984)は、ハンガリー生まれ。1932年に写真集『夜のパリ』を発表。パリの生活の光と闇をとらえ、後世の写真家たちに大きな影響を与えました。ピカソ、マティス、ジャコメッティなどと交流があったことでも知られています。

一方のウジェーヌ・アジェ(1857-1927)。彼は最初から写真家を目指していたわけではありませんでした。両親を亡くし、神父になるために神学校に入れられますが、中退。商船で給仕をし、その後俳優を目指します。俳優として芽が出なかったアジェは、画家を志しますが、こちらも上手くゆかず、写真で生計を立ててゆきます。この時、41歳。建築物の詳細や、パリの街、人々の暮らしなどを撮影し、画家たちに資料として販売しました。その後30年間にとった写真は、約8000枚。
19世紀末の移り行くパリを撮った写真は、 マン・レイによって認められ、ベレニス・アボットによって世に広められました。

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