フランスに草食系男子いる???


こんにちは。生徒のKumikoです。
ある日のレッスン後サロンで雑談していたときに、ひょんなことから
「草食系男子」の話題になり、数名で楽しい会話をしました。ブログ
に書いてみたら?と提案いただいたので、主に先生方のために
このお話をご紹介します。


「草食系男子」は、日本で去年頃から出てきた言葉です。草食系
といっても、ベジタリアンの事ではありません。
のんびりと草を食べて生きるおとなしい草食動物のイメージに
例えて表現された言葉です。

「逞しさや強さがあまりなく、家庭的で優しい。恋愛に関しても
受動的で、相手を積極的に求めない」

定義は人によって少々異なりますが、だいたいそのような男性を
「草食系男子」と呼びます。
他にも「オトメン(乙女+Men)」、「お嬢マン(お嬢様+Man)」
という造語もあります。これらは総じて「Les garçons comme les
filles」=「女の子のような男の子」を表現しているようです。


ちなみに「草食系」をフランス語で表すとしたら?と聞いたところ、
「Herbivore = 草食の」という言葉がありました。「Herbe=草」から
きているのですね。


あるファッション雑誌に、これらHerbivoreな男性の特徴や傾向を
特集した記事がありました。
一部を紹介しましょう。


気性が穏やかでおとなしい。自分の意見を主張しない。言動に
覇気がない。
派手でお金のかかることや目立つ行動を好まない。
芸術や料理など趣味に対する愛着やこだわり、探究心がとても
強い。
気の合う友人との付き合いを大事にし、男性同士で頻繁に遊び
旅行に出かけたりする。

エコ&ヘルシー志向が強く、移動手段は自転車が多い。マイカー
を所持している人は少なく、大半がペーパードライバー。美意識
が高く、女性並みの手入れを欠かさない。ヘアスタイリング、眉毛
カットは当たり前。体つきが華奢で小食。食事のカロリーや栄養
バランスを気にする。アルコール類をほとんど飲まない。

恋愛においては、振られたり反対されることを嫌うためストレート
ではなく婉曲的な言動が多い。情熱的、積極的なアプローチを
しない。恋人同士になっても仲の良い友人のように付き合う。
リードやエスコートが不得手で、優柔不断。女性側に決断を
委ねることが多い。


…などなど、だいたいこのようなことが書かれています。
他にもおもしろい実例が載っていますので、今度その雑誌をサロン
に持っていきます。


昨今の日本でこのような男性が増えたのは、不況の時代に育った
ことがひとつの原因だ、という解釈があります。彼らにとって、派手で
見栄えのすることはステータスにはならず「無駄」でしかない。“見栄
を張っても意味がない”,”頑張っても報われない”という観念が強い
ので、エネルギッシュな力を発散させることなく淡々と受動的に暮らし
ている。身近で小さな世界を愛しながら、気取らず自然体で付き合え
る人間関係を好む…という傾向にあるそうです。


ややネガティブに捉えられがちな現象ですが、私の個人的な意見と
しては、自分自身の感性や美学、こだわりを大事にして生きることは
良いことだと思いますし、それによって独自の、より個性的な文化が
生まれていくような気もします。


とはいえどちらかというとやはり、強くて逞しいしっかり者の男性のほう
が好きですが(笑)


みなさんの周りにも、このような「草食系男子」はいますか?
フランスでは、どうでしょうか?


Merci beaucoup Kumiko pour votre article!
Cette évolution d'une partie des hommes est intéressante.

En France et en Europe, il n'y a pas le même phénomène.

Dernièrement, on parle plutôt de l'homme métrosexuel (métro-
politain et sexuel). Celui-ci fait très attention à son apparence,
ses vêtements, sa peau.
Mais contrairement à l'homme herbivore, l'homme métrosexuel
aime beaucoup les femmes (David Beckham, Cristiano Ronaldo...).

生徒の皆さま。フランスと関係のあるブログ記事を書いてみたいと
思われたら、ぜひお話ください。喜んでブログに掲載いたします。
フランス語でも日本語でもどちらでもどうぞ!

コメント